支援の方針

心理アセスメントに基づいた学習支援が、基本コンセプトです。

◎心理検査は、学習支援に役立つKABCーⅡを実施します。

◎KABCーⅡは、認知特性だけでなく、基礎学力の特性も調べることができます。

◎他の心理検査は、必要に応じて実施します。

◎アドバイスシートを保護者、本人、学校、関連機関とも共有します。

 より学習支援につながるKABCーⅡを基本検査とします。KABCーⅡは、3~18歳まで対応しています。ですので、発達相談室カメの歩みの対象を3~18歳とします。

 KABCーⅡは、認知検査と習得検査から構成されています。つまり、認知能力と学力のバランスをみることができます。認知能力と学力のバランスがとれている状態をバランスアチーバーと言います。これに対して、認知能力より学力が上回っている状態をオーバーアチーバーと言います。逆に認知能力より学力が下回っている状態をアンダーアチーバーと言います。どの状態なのかをまず調べます。

 認知検査は、同時処理尺度、継次処理尺度、計画尺度、学習尺度を調べることができます。得意な学習スタルが何かを見いだし、具体的な支援方法を構築する訳です。

 習得検査は、国語算数の基礎学力を調べることができます。国語算数の分野ごとの強弱を見いだし、具体的な支援方法を構築する訳です。

 もちろん、KABCーⅡですべてが分かる訳ではありません。場合によっては、WISCに代表されるウェークスラー系が必要な場合も出てきます。さらに、注意や実行能力に問題がある場合は、DN-CAS検査も用意してあります。

 実施可能な検査と年齢層

 ・基本検査(認知検査と習得検査)

   KABC-Ⅱ:2歳6ヶ月から18歳11ヶ月

 ・追加検査 ウェクスラー系知能検査

   WPPSI-Ⅲ:2歳6ヶ月~7歳3ヶ月

   WISC-Ⅳ: 5歳0ヶ月~16歳11ヶ月

   WAIS-Ⅳ:16歳~90歳11か月

 ・追加検査 認知検査

   DN-CAS:5歳0カ月 ~ 17歳11カ月

代表  井上 逹也

 心理検査士 特別支援教育士 教育カウンセラー