平成から令和 アンビグラム

 平成から令和に移りました。今朝のテレビで、特別支援教育の支援のヒントと出会いました。「アンビグラム」がそれです。

 「回転させたり、鏡写しにするなどした2通りの方法で読むことができる文字アート」のことです。

 特別支援対象の子は、ワイルドな子と言われます。でも、Wをひっくり返すと、Mになりますよね。見方を変えて、味方になって欲しいと思い、この説明をよく使っていました。

 ところが、それがアートになっているとは知りませんでした。「平成」をひっくり返すと「令和」になるとは、目からうろこ。

 「アンビグラム」作成は、発達相談室の学習として、ふさわしい素晴らしいツールです。

 LD(学習障害)の代表的な表れとして、鏡文字がありますが、それがアートになるのです。なんて素敵なことでしょう。以前のLDは、学習障害と言われ、生得的な機能障害としてとらえられていました。(D=ディスオーダー)それが、社会的障壁によって起こるものと概念が変化しました。(D=ディスアビリティー)現在は、「学び方の違い」と考えるようになってきています。(D=ディファレンス)

 Dをどうとらえるかによって、大きく見方が変わります。

 アンビグラムは、特別支援教育そのものです。

発達相談室カメの歩み

静岡県駿東郡清水町の民間の発達相談室です。 心理検査に基づいた客観的なデータを元に、子供の困り感に寄り添った支援を実施します。 その子の成長の手掛かりとなる強み、緊急にフォローが必要な弱みをまず洗い出します。 本人がすでに知らず知らずのうちに実施している困り感への対処を価値付け、自分自身で勇気を持って、前に進んでいけるよう勇気付けていきます。